【ブラック道場2】こんな武道道場には気を付けろ!隠れブラック道場の見抜き方
(前置き)
当教室のブログ記事では、このようなネガティブなテーマの記事も書いています。
その理由は
「せっかくテコンドーや武道に興味を持っていただいたのなら、ご自身に合った教室を探し通っていただきたい」
という想いからです。
せっかく興味とやる気を持ち、頑張ろうと思っていても、ご自身の目的や考えと合わない所に通うとその武道が嫌になったりします。
それは非常にもったいないです。
また同じ武道でも教室や指導者によって、方針、特徴、雰囲気、生徒の層はかなり異なります。
今の時代、ネットで検索するだけで、興味のある武道の情報も簡単にいくらでも手に入ります。
是非ご自身に合った武道教室を見つけていただき楽しく通っていただきたいと思っていますし、当ブログがその役に少しでも立てば良いなと思い、記事を書いています。(前置き以上)
以前
『【子どもの武道教室探し】武道でもブラックな所は存在します!ブラック道場には気を付けて!』
という記事を書きました。
この記事では
・時代の変化によるブラック判定基準の違い(昭和時代の体罰、スパルタ)
・ブラック道場の実例
気に入らない生徒は昇級、昇段させない
生徒に無償でビラ配りさせる
月8~10万のプライベートレッスンを取るように圧をかける
生意気な生徒は組手で指導真や先輩がボコボコにして体で分からせる
・指導者の知識不足で誤ったトレーニングをさせ生徒の体を壊す隠れブラックに気を付ける
ということをお伝えしました。
今回はそれらとはまた異なる3つの隠れブラック道場についてお伝えします。
なぜ「隠れブラック」という表現にしたかと言いますと、これらはホームページや表の情報、最初の体験だけでは分からず、入ってしばらくしてから、「アッ!」と気づくことだからです。
この記事を読み事前に知っていることである程度ガードして身を守ることができますので、よろしければ是非最後まで読んでみてください。
こんな隠れブラック道場に気をつけろ!その1 生徒の中にネットワークビジネスをするものがいる
まず補足ですが、ネットワークビジネスとは合法ねずみ講(無限連鎖商法)みたいなもので、近年ではMLM(マルチレベルマーケティング)と名前を変えています。
扱う商品は定番の健康食品、日用品、化粧品、そして近年ではウォーターサーバーの水なども多いです。
そして勧誘の手口としては、地方から出てきた人、世間慣れしていないウブな若者はカモとなりやすいため、
・BBQ,花見など友達ができるイベントがあるよ、と目的を隠して誘いそこで勧誘し、アンテナショップに連れて行き鬼営業。(この本来の目的を隠して勧誘というのはヨガで釣ってカルト宗教に勧誘というのと似ているかもしれません。)
・パーティーやクラブなどに出没し遊び友達になった後、勧誘(イケメンや美女など異性だけでなく同性にも気を付けた方が良いです。)
・SNSで羽振りの良いリッチな生活を見せて、それに釣られるカモをネットワークビジネス幹部の所まで連れて行き営業(詐欺でも本当によくある定番パターンです。)
とにかく、若者は狙われますね。
特に一人暮らしの若者や友達が少ない若者は周りに相談したり止めてくれる人がいないので狙われます。
そして真面目な人や理系の賢い人もハマりやすいです。(これはカルト宗教も同じ傾向があります。)
そして目的を隠した隠れ営業マン、勧誘レディはとにかく人が集まる所に出没し、その中には生徒が多く集まる習い事教室や武道教室も含まれます。
実際、私が知る武道教室でも、そういう人が素性や目的を隠して入会し、こっそり生徒に営業をしていて問題が起きたという所もあります。
語弊を恐れず言えば、武道教室には
真面目な性格の人
友達が少ないタイプ
社交的ではないけど寂しがり屋タイプ
その武道のこと以外は知らず世間のことを知らないタイプ
などネットワークビジネスの勧誘をするのに最適な人が集まっています。
しかも教室内に派閥のある所では、芋づる式にその派閥をまるごと釣れるおいしい狩場だったりします。
ということで
・生徒数が多くて、希望者はとりあえず誰でも入会させるという道場
・派閥などができている道場
は、ネットワークビジネスやその類の隠れ営業マン、勧誘レディに狙われやすく、既に紛れ込んでいる可能性がありますのでお気を付けください。
なお、当教室では、体験レッスン前の事前同意書にて、
「投資やネットワークビジネスやそれに類するものの紹介や勧誘はしないでください。」
「確認させていただいた内容に虚偽があり問題が発生した場合は法的にも金銭的にも対応していただきます。」
と明記しております。
また、入会前には私自身がマンツーマンの体験レッスンをしていますので、ヤバい人が紛れ込む可能性は低くなります。
えっ、ひげロン毛のおっさんという私の見た目がヤバそう?
まぁ、それはその通りですが、私は生徒に何かを売りつけるようなことは一切したことはなく、今後もしませんのでご安心ください^^
というより、そもそも当教室では体験レッスン後に営業勧誘ゼロを約束していますし、辞める方への引き留めトークもゼロです!キリッ
こんな隠れブラック道場に気をつけろ!その2 さりげなく宗教に勧誘する
これはけっこう武道ではあるあるです(^^;
特に思想に重きを置いている武道や技術説明がよく分からない神秘的、ミステリアスな武道の場合、その創始者やごく一部しかできない技や理解不能な技をかけられたりすると、その創始者に心酔してその創始者と同じ宗教に傾倒する人がチラホラいます。
また生徒さんの中に敬虔な信者がいるとそこが主催する食事会や劇、音楽会などのイベントに誘ったりしてきます。
これはその生徒さん自身、ボランティアで良かれと思って誘っているのですが、それ故に、けっこう熱心ですし、実質勧誘なのに勧誘ではないと思っていたりして厄介だったりします。
道場側もその生徒が宗教の勧誘ではなく、無料音楽会のお知らせをしただけと言われると、ダメとは強く言えない所もあります。
なお、当教室は体験、入会前の事前同意書にて
「政治、宗教などセンシティブで議論になりやすい話題、相手が不快に感じるであろう話題は避けてください。」
と明記し、政治関連、宗教関連の話題、勧誘は一切なしにしていただいていますのでご安心ください^^
ちなみに、私自身は家と幼稚園の宗教は仏教で、中高大の学校はカトリック校で、それぞれの宗教についてある程度学んできましたが、特定の宗教に傾倒していないです。
私は特定宗教よりも、
・自然を大事に
・特定の神様だけでなく八百万の神様を大事に
・親と先祖を大事に
というのが大事にしている思想です。
そしてこの思想は特定の宗教団体に入る必要も、勧誘する必要もないです。
そして当教室は、
『楽しいテコンドーの普及』
『テコンドーのカッコいい蹴り技のマスター』
『テコンドーという武道を通した心の育成』
を3大理念としていますが、心の育成については、
・思いやりの心
・感謝すべきことに気づける心
を大事にしています。
こんな隠れブラック道場に気をつけろ!その3 強い生徒とその親がカースト制度(上下関係)を築いている
まず組手などの大会に出場している武道教室にとって最もありがたい生徒は?
と言えば、「大会で優勝や上位入賞してくれる生徒」です。
なぜなら大会で優勝すればそれだけで絶大な宣伝効果があるからです。
上位入賞者が多い強豪道場なら、営業や勧誘をしなくても、生徒や親御さんの方から是非入らせてください、という状況になります。
そのため道場側も上位入賞して広告塔になってくれる生徒を大事にするのですが、するとその生徒自身、子どもならその親が自分が偉いと勘違いするケースがあります。
その場合、強さによって道場内の上下関係を決めたり、そういう状態に持っていこうとします。
まぁ、この上下関係は体育会系の部活でも、社会に出て就職してもどこでもついてまわるものです。
ただ、強いものが偉いという価値観、強いもの勝ちの世界では、
「思いやりの心」
「優しさ」
というのはなかなか育まれなかったりします。
そしてこういう強さを基準としたカースト制度ができる所では、生徒や親の間で派閥もできます。
するとその派閥争いに伴い、道場内の強い生徒を奪い合う構図もできます。
こうして上位のごく一部の者が権力を握るようになるとロクなことにならないです。
これは戦争がなくならない現代社会、誰かが搾取されていることで特定の者が豊かさを享受する近代社会を見ていても分かります。
すみません、少し話がそれました。
ただ武道道場は閉鎖された狭い世界だったりしますので、その中で偉ぶって自己承認欲求、自己顕示欲を満たしたり、優越感を感じてドヤりたい人もいます。
また、武道教室は館長が一番偉いという考え方もあるため、館長自身の人格や思考が一般社会の感覚からズレてしまっていることもあります。
ちなみに私が好きな言葉は、
「重いほど頭を垂れる稲穂かな」
です。
そして生徒さんに礼儀作法を教えるのであれば自ら率先垂範になれば良いと考えています。
例えば、武道教室や体育会系の部活では、
「下の者が先に上の者に挨拶する」
という考えや風潮があります。
しかし私は逆です。
生徒さんを見かけたら自らが先に挨拶するように心がけています。
それに下の者からの挨拶を強要する所はそうしないと挨拶してもらえない、上に立つ者が人として魅力がない、という残念な所もあります。
そして、上に立つものが人として魅力がない中で、団体組織を成り立たせるには「飴と鞭」という報酬で釣って、恐怖で支配みたいな方法か、報酬すらなく鞭だけというマインドコントロールを使った完全なブラックな方法になります。
だからこそその飴と鞭を自由にできる権力を欲しますし、権力争いが起こります。
なお、当教室では、「組手の大会に出ないので強さのカーストはない」です。
それにそういうタイプの方はそもそも当教室に問い合わせをしてこないです(笑)
また、「帯の色についても上の色のものが偉いという教え方はしていない」です。
当教室では心技体の3つをそれぞれ大事にしており、心については、
【上の帯のものは下の帯の者の規範となる】
という考え方を指導しています。
そのため、ただ強いだけでは昇級試験自体受けられないようにしています。
逆に身体能力は高くなくても、その中で自分なりの努力をして、他の生徒さんの役に立とうとしたり助けている生徒さんは、平常点で加点していますので昇級もしやすいです。
ここら辺の昇級、昇段についての考え方は、道場や指導者によってけっこう異なっていますので、ご自身の価値観に合う所を選んでいただくと良いですし、後で後悔しないと思います。
番外編 ブラックではないが武道教室を選ぶときに気をつけた方が良いこと
強豪道場や指導者が日本一の所を選べば良いと思っていませんか?選択を誤ると後悔します
武道教室やスポーツ教室を選ぶときに、
・大会上位入賞者を多数輩出している強豪教室が良いのでは
・指導者が日本一、世界一などすごい経歴の教室が良いのでは
という基準をお持ちの方もいらっしゃいます。
この基準は、ご自身が目指しているものが、同じように
大会上位入賞
日本一、世界大会優勝
オリンピック選手になりメダルを目指す
なら良いと思います。
しかしそういう所は当たり前ですが、もともと身体能力も適性も極めて高い猛者達が集まり、かつその猛者達がさらに強くなるトレーニングメニューを組んでいるわけです。
メンタルもフィジカルも並ではないですし、並では日本一やオリンピックでメダルは目指せないことは分かると思います。
武道でもスポーツでも勉強でも合わない所、身の丈以上の所に入れば挫折してドロップアウトする可能性が極めて高いです。
しかも武道やスポーツならそれが怪我や故障、さらには一生残る後遺障害につながるリスクもあります。
これはネガティブな話ですが、武道家、格闘家、アスリートの怪我、故障、手術などのニュースを見ても分かると思います。
特にオリンピックではメダルを狙うために怪我や故障の中、無理に無理を重ね、20代前半で体はボロボロの状態で引退、残りの人生は一生治らない関節障害、慢性的な痛みをずっと抱えるという競技者やアスリートもいます。
これは武道に限らず、体操、新体操、フィギュアなど選手の年齢が低年齢化し、選手寿命が短く若年引退が多い競技でも同じです。
国によっては、メダルを取れば、一生生活を保障してくれる所もあります。
そうでないならその体で残りの人生をどう生きていくのか?
自分が目指すものはそういう体になったとしても一切後悔がないものなのか?
一度冷静に考えていただくと良いと思います。
また親御さんであれば、
ご自身の考えがお子さんの性格やタイプに合っているのか?
ご自身の価値観や願望の押し付けになっていないのか?
を夫婦間、家族間で話し合うのも良いと思います。
「怪我は勲章」に注意!あなたは本当に後悔しませんか?
さらにネガティブな話ですが、武道の世界には、
「怪我は勲章」
という考え方も存在します。
そして怪我や故障をドヤる、それでマウントを取るという一般人では理解が難しいであろう価値観もあります。
これは閉ざされたその世界の中で、かつ同じ考えを持つ者同士の中だけで成立する価値観です。
似たような事例としては、ネットゲームやソシャゲへの課金、キャバ嬢やホストへの貢ぎ、が挙げられます。
一般の方から見ると
良いカモになってる、養分になってる
騙されてる、頭がおかしくなってる
とネガティブにとらえられるのに対して、その界隈、その世界の中では、賞賛され、マウントを取れるという逆転現象が起こるのです。
自分にはこんなにお金に余裕があると周りに示したり、課金額の大きさで身分制度ができたりと、外の世界の一般人には想像も理解も難しい世界です。
その結果、借金を抱えたり、カード破産したり、会社や人のお金に手を出す犯罪に手をそめる人達も出てきます。
話を武道に戻します。
「怪我は勲章」
と言いますが、それは日常生活や学生生活、仕事に影響が出ない範囲でのことです。
関節を壊したり、靭帯を損傷すると元通りには治りません。
プロの選手は手術をして治していますが、脆弱性が残ります。
実際、同じ場所を痛めたり、それをかばうために他の場所に負担がかかって痛めたりと、故障に悩まされる選手も多いです。
プロの稼げる選手なら10年で普通のサラリーマンの生涯年収以上を稼いで、残りの人生は悠々自適に暮らすという選択もありますが、そうでない人なら慎重に考えた方が良いと思います。
あとは若い時はイケイケな考えで
「俺は太く短く生きるんだ!」
と不摂生な生活をして、それを男らしくカッコいいと勘違い人が、癌や病気になって死ぬほどの壮絶な痛みや苦しみを味わったり、余命を宣告されたりすると、ほぼ全員後悔しています。
個人的にはご自身の体は大事にしていただくことを強くお勧めします。
以上、これから武道教室に通うことを検討している方、今現在通っているけど思う所のある方にとって、少しでも参考になればと思い書かせていただきました。
繰り返しになりますが、武道教室に通うことをお考えの方、子どもを習わせようとお考えの親御さんは、
・まずはご自身が何を目的としているのか、現在のライフスタイルを考えどんな所なら合うのか?を考えてみる
・ネットなどで情報を十分な下調べをする
・問い合わせ時の道場の対応をよく見て、その言葉、文章、態度から色々と察したり、相性を判断する
ことをお勧めします。
またお子さんを習わせることをお考えの方は
・自らが納得し、お子さんに教えたい、伝えたい価値観、礼儀作法とはどういうものかを明確にし、それに合う道場を探す
こともお勧めします。
最後宣伝ですが、こういう記事をこうやって最後まで読んでくださった方は、当教室と相性が合う可能性が高いのではないかと推測しています(笑)
よろしければホームページもご覧いただいて感性が合うかもご確認ください^^
そして少しでも興味があればお問い合わせいただき、私がどういう対応するかを見ていただき、そこから体験を受けるかどうかご判断いただければOKです^^
当教室の3大理念の一つは
『楽しいテコンドーの普及』
ですのでテコンドーに興味を持ってくださったことだけでもありがたいですし、体験までしていただけたのなら本当にそれだけでも十分ありがたいと考えています^^
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