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テコンドーを教える先生を何て呼べばいいですか?テコンドーの称号について解説

参考事例、テコンドー春日井教室とテコンドー尾張旭教室では教える指導員の呼び方ほぼお任せ^^

まず最初に当教室の事例をお伝えします。

当教室では最初と最後の挨拶だけは

チャリョ(気をつけ)
サボニムケ(師範へ)
キョンネ(礼)

というように「サボニム(=師範)」の称号を使うように統一しています。

ただそれ以外の場面では、生徒さん、ご家族さんにお任せで、好きなように呼んでいただけるようにしています。

一番多い、というかほとんどの方はただ「先生」と呼びます。

在日韓国人の生徒さん、ご家族さんの中には韓国語で、先生(ソンセン)に敬称(ニム)をつけた「ソンセンニム」と呼ぶ方もいらっしゃいます。

なお、私は普段生徒さんご家族さんとはLINEでコミュニケーションを取っていますが、そのLINEの表示名が「Cozy」のため、私の苗字が久保だということを知らない(覚えていない)方もいらっしゃると思います(笑)

そして私が親団体の在日韓国人館長を呼ぶときは、それが館長が決めたルールでもあるのですが「サボニム」です。

※サボニムは師範(사범サボム)+敬称(님ニム)で韓国語で사범님と書きますが、発音する時はムは強く発音せずニの音とつながるのでサボムニムよりはサボニムに近く聞こえると思います。

同門の指導者を呼ぶときは名前+さん付けが多いです。

また他の道場の指導者の場合は、以前は苗字+先生でしたが、最近は苗字+師範と呼ぶようにしています。

ちなみに当教室では生徒さんには全員ニックネームを決めていただいてますので、私は生徒さんのことはニックネームまたはニックネーム+敬称(さん、ちゃん、君)と呼んでいます^^

テコンドーの流派ITFかWTかによって先生の称号に少し違いがあります

まずテコンドーには大きく分けて2つの団体があります。

朝鮮半島が北朝鮮と韓国に分断されたことによりテコンドーも2つの団体に分かれました。

韓国の団体WTで普及を優先してテコンドーをスポーツ化させオリンピックの正式種目にもなっています。

その一方でもう一つの団体ITFは伝統を大事にしており武道色が強いです。

ITFのテコンドー団体での先生の呼び方

このITFの団体では、こちらのサイトによると

”1段~3段は副師範、4段から6段は師範、7段、8段は師賢、9段は師聖という称号が与えられます。”

と書かれています。

実際私が知るITF指導者の方がSNSに記事をアップされているものを見ますと、

名前+称号

で書かれていることが多いです。

称号の韓国語の読み方は

師星(サソン)

師賢(サヒョン)

師範(サボム )

副師範(プサボム)

指導員(チドウォン)

先生(ソンセン)

です。

ただ日本では口頭では、師範なら(シハン)というように日本の漢字読みが多いような印象です。

韓国WTのテコンドー団体での先生の呼び方

韓国WTのテコンドーではITFのように師範より上の公式称号は私が知る限りないと思います。

ここで補足ですが、「師範」とは、

教え導く人や手本となる人を意味する「師」

お手本を意味する「範」

の組み合わせです。

今は武道の指導者に使われることが多いですが、明治から昭和戦前にかけては、学校の先生を「師範」と呼んでいました。(なぜ師範から先生という呼び方に変わったかについて気になる方は記事下の追伸をご覧ください)

そして何段から師範と呼ぶのかについても、道場や教室によって異なり、公式な統一見解はないと理解しています。

例えば、当教室の親団体UTCでは、

「4段からが師範(韓国語読み+敬称をつけてサボニム)」

と呼ばれることができるというルールがありました。

これは韓国では4段から見られ方や扱いが変わるからだと思います。

このことについてはこちらのYAHOO知恵袋の回答が参考になると思います。

韓国のテコンドー4段はどれくらいですか?

また韓国WTテコンドーにおいて国際師範になることができるのは4段以上という規則があることからも、テコンドーにおいては3段と4段との間に大きな違いがあると言えます。

なお、一番上の立場であり、一番上の段位の館長が、自団体の指導員を呼ぶときには、4段以上であっても、普段直接呼ぶ時には「さん」や「君」付けで呼び、生徒さんやご家族さんに対して話す時には「先生」と呼んでいます。

この理由は、私の推測ですが、普段は一番上の段位の館長を名前はつけずに「サボンニム」とだけ読んでいますので、同じ場所に複数のサボンニムがいらっしゃった場合に、誰のことか分からず混乱が生じるからだと思います。

余談ですが、韓国の姓(苗字)は

「金」22%

「李」15%

「朴」8.5%

「崔」4.8%

「鄭」4.3%

でこの5つの苗字が全人口の約55%を占めることになります。

(※『韓国では特定の姓が人口の大半を占めているのか。』より引用)

そのため、苗字+サボンニムと呼んでも同性が重複する可能性は高いと思います。

話を戻しまして、師範と呼ぶか先生と呼ぶのかについてですが、それは必ずしも段位と紐づいて決められてはいないと思います。

実際、他の道場や教室の運営者に話を聞いてみますと、

「他の道場や教室の指導者はその段位に関わらず苗字+師範(シハン)と呼び、自分の生徒については、師範(シハン)または先生(センセイ)どちらで呼んでも良いようにしている」

という意見が多かったです。

ちなみに韓国でテコンドーを体験できる所を紹介しているこちらのサイトの記事には、

講師は6段のパク・チョルン先生。指導は英語、もしくは韓国語で行われます。ところでテコンドーでは先生のことをソンセンニム(先生)と呼ばずにサボムニム(師範)と呼びます。
もちろん体験プログラムなので、呼び方の指導まではされませんが、「サボムニム!」と呼びかけると先生も「お!」と思って、喜んで下さると思いますよ。

と書かれています。

ということで日本国内では、韓国WTテコンドーを教える人の呼び方に対する公式の統一見解や厳格な決まりはないと言えます。

個人的には、

・日本人の指導者であれば師範(シハン)

・在日韓国人または韓国人の指導者であれば(サボンニム)

と呼ぶのが無難だと思っています。

それに、これから生徒になる方で何てお呼びしたら良いか分からない時には直接聞けば良いと思います。

ITFのように段位と称号が紐づいていると相手の段位を覚えなければいけなくなりますし、もし間違えると失礼ということにもなりかねないので、個人的には韓国WTぐらいの柔軟さはありがたいと思います^^

テコンドーの先生を英語では何て言うのか?

私自身は今までカナダとアメリカに住んでいたことがあり、その時、参加させていただいたいくつかのテコンドースクールでは、

・そこで一番上の館長のことはMaster(マスター)+苗字

・教えている指導員については名前が分かればMr.+苗字(女性ならMs.+苗字)

・教えている指導員の名前が分からなければSir(女性ならMa’am)

でした。

余談ですが、空手など日本の武道の場合は、

Sensei(先生)と呼ぶ所が多い印象で、Shihan(師範)と呼ぶのは聞いた記憶がないです。

韓国WTテコンドーでの挨拶について

冒頭でも紹介しましたが、この最初と最後の挨拶については、

チャリョ(気をつけ)
サボニムケ(師範へ)
キョンネ(礼)

という所が多いと思います。

そしてこの挨拶の時には、相手がいつもの師範でなくても、指導員、先生と言い換えることはないです。

つまりこれ一つ覚えれば日本のテコンドー道場でも韓国のテコンドー道場でも大丈夫ということです^^

ということでこれからテコンドーを習う人、体験を受けること検討されている方は、このテコンドーの韓国式挨拶を覚えておいて損はないと思います。

以上、この記事がテコンドーに興味をお持ちの方、習うことを検討している方、現在習っている方の参考になれば嬉しく思います^^

追伸

「師範」と「先生」以外にも、「道場」と「教室」の違いって何?

武道教室って普通の習い事教室と違うの?

と疑問に思われている方もいらっしゃると思います。

そんな方は是非こちらの記事もご覧ください。

武道教室と習い事教室の違いとは?子どもに武道を習わせる時の注意点

追伸2

なぜ小学校、中学校、高校など学校において「師範」でなく「先生」と呼ぶようになったのか?について書きます。

もともと「先生」という言葉は700年代頃には、そのまま「先に生まれた人」という意味で使われており、その時には教える人という意味はありませんでした。(※「先生」の昔の言い方は?古風な言い方・言葉の由来も徹底解説!

日本で一般人向けの学校教育の原型は江戸時代に読み書きを教える寺子屋であり、当時は寺子屋に入る(=「入門」ということは師匠と師弟関係を結ぶことであり、教える人は「師匠」でした。(※寺子屋師匠の教育力

それが明治5年に教員の養成を目的として「師範学校」が設立されてからは「師範」という言葉が一般的になりました。

しかし戦後、GHQ(General Headquarters of the Supreme Commander for the Allied Powersの略で、連合国最高司令官総司令部を意味する)の意向で、戦前の教育勅語にもとづく教育を軍国主義教育として否定し、教育基本法が定められて以降は、国民一般の学校教育の場では、「師範」ではなく「先生」と呼ぶように切り替わりました。

ちなみに教育勅語の内容について真に理解するには『天皇の国史』の本を読むことをお勧めします。

日本の歴史を深く学び直すことができますよ^^

追伸3

当教室では何か特定の政治思想、宗教思想を押し付けることはありませんのでご安心ください。

個人的には多様性とバランスが大事だと考えています。

私の考え方についてはこういうブログ記事やホームページを読んでいただくだけでもけっこう伝わるのではないかと思いますが、もし何か気になる点や「これについてはどう考えていますか?」とご質問がある場合は、遠慮なくお問い合わせ時にお尋ねください^^

私は何でも率直に回答させていただきます^^

お問い合わせはこちらから24時間受付中です^^

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